竹田津実先生のフォトエッセイ:ヤマガラ

 

yamagara

ワナにかかったものからはい出したハジラミを見つけたのが6年生。

庭に退院していった患者のためにと給餌台がある。
大きい。いつも種々の餌であふれている。
その分獣医師は貧乏になっている。

9月、常連客に新参者が混じっているのを発見。
ヤマガラである。

春5月6日にみたのが最後であったので4ヶ月ぶりとなる。
夫婦である。

ヤマガラとのつき合いは長い。

秋祭の日、おみくじを引くヤマガラをみたのが小学2年の時。
隣のおじいさんにおとりを借りて自分の鳥として手に入れたのが4年生。
おみくじをひかせようとあの手この手の作戦にあけ暮れたのが5年生。
ワナにかかったものからはい出したハジラミを見つけたのが6年生。

以来私は鳥の羽毛につくハジラミの分類に熱中し家中を野鳥だらけにして我町での変り者に仕立てた張本人。
いわば私の鳥学(とりがく)でのルーツなのである。

毎年、秋から春まで我庭に居候し私に鳥学の一片を教えているらしい。