お弁当レシピ2

お弁当

川沿いでお弁当を食べましょう

私の住む新潟はここのところ、空がちょっぴり高くなったような、太陽が少し遠くなったような。朝晩には冷たい風がふき、日ごと秋の気配が強くなってきました。これから冬に入るまでの季節が、一年で1番好き。空気がきれいで、空が青くて、田んぼは黄金色に輝いて。家でじっとなんてしていられなくなります。

そんなある日、友人と能楽堂に「お能」を見に出かけることになりました。文学的なことはさっぱりな私ですが、秋のお能、なんだかいい感じ。能楽堂の近くには信濃川が流れ、ここの堤防がちょっとした散歩コースになっています。“そうだ! 観賞の後は川沿いでお弁当を食べましょう。”いい考えが浮かびました。お弁当のテーマは「秋の日本文化弁当」。“よく分からないよ〜”って、友人には笑われましたが・・・

 

お弁当

日本酒にもよ〜くあうのです

ご飯は雑穀米のおにぎり。塩をつけなくても、雑穀の香ばしさだけで味わい深い。少し固めに炊き上げるのが好みです。おかずはまず、これからが旬のさんま。さんまといえば塩焼きがメジャーですが、まだ脂が乗り切らないこの時期のさんまは、色々な料理にアレンジができます。今回は小麦粉をつけて油で焼いて、レモン汁、たかのつめ、ナンプラーで味付けした、エスニックな一品。冷めてもおいしいので、お弁当にもぴったりなのです。お肉料理は「ささみとかぼちゃの楊枝揚げ」。楊枝に刺して炒め揚げし、塩だけでシンプルにいただきます。そして野菜料理は「じゃがいもとなすの味噌煮」。赤味噌と山椒でこっくりと煮つけました。

お弁当箱は、以前佐渡に行ったとき、漁港の近くの「朝市」で購入したもの。竹細工で可愛らしい模様が付いています。どことなく、“日本文化”な香りが漂ってきたでしょう・・・?  これらのお料理、実はわが家の「おつまみ」料理の定番。日本酒にもよ〜く合うのです。お弁当用にたくさん作っておいて、夜は月でも眺めながら、冷酒と一緒に。実に正しい、日本の秋の過ごし方だと思いませんか。

 



お弁当亭レシピ

 

レシピ01

  • ○材料 2人分
  • じゃがいも 1個
  • なす 1本
  • 赤味噌大匙 1
  • 砂糖大匙 1
  • だし汁100cc
  • 油小匙 1

 

1.じゃがいも、なすはひと口大に切り、油で炒める。
2.だし汁を入れて野菜が柔らかくなるまで煮て、味噌、砂糖を入れて混ぜる。

 

レシピ02

  • ○材料 2人分
  • ささみ 1本
  • かぼちゃ 20g
  • 塩適宜

 

1.ささみ、かぼちゃは2cm角に切って、楊枝に刺す。
2.油を多めに熱したフライパンに入れ、炒め揚げし、熱いうちに塩をふる。

 

レシピ03

  • ○材料 2人分
  • さんま 1尾
  • たかのつめ 1本
  • レモン汁 1/2個分
  • ナンプラー大匙 1/2
  • 小麦粉適宜

 

1.さんまは3枚に開いて3等分し、小麦粉をつけ、油で焼く。
2.小口切りにしたたかのつめ、レモン汁、ナンプラーを入れて煮立てる。

 

レシピ04

  • ○材料 1合分
  • 雑穀米大匙 3
  • 米 1合

 

1.米を洗い、炊飯器に入れる。
2.雑穀米、水を入れて炊き、食べやすい大きさににぎる。