素材力:たまねぎ

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わが家の常備野菜といえば、たまねぎ。他のどの野菜が切れようとも、たまねぎだけはいつもないとイヤ。炒め物はもちろん、生のままドレッシングに入れたり、洋風、和風、中華となんにでも使える万能野菜ですから。ここ新潟の市場には、ゴールデンウイークが終わったあたりから、「新たまねぎ」がたくさん並べられるようになりました。

まだ薄い皮をむいてみると、真っ白で柔らかそうなたまねぎが顔を出します。辛味も少ないので、サラダなどフレッシュでいただくには最高。そしてなにより、旬のものはお値段も安い! 5個入りで100円。思わず2袋買っちゃいました。“いくらなんでも毎日たまねぎ〜 ?!”って思いました ? 心配はご無用、安いときにどっさりと買って、一気に『炒めたまねぎ』を作るのです。

作り方は実にシンプル。スライスしたたまねぎを、少し多めの油でただただ炒めるだけ。たまねぎ10個分というと、かなりの量です。切っているうちにちょっぴり不安になるくらいの量。これをお家にある一番大きなフライパンで炒めていきましょう。

最初はフライパンに山盛りで、混ぜるのもひと苦労。火加減は中火です。木ベラでざっくざっくと混ぜながら、30分くらい経つと、あらあら半分くらいに量が減る。この辺りまでは、ずっと混ぜ続けなくてもOK。ときどき焦げないように混ぜてください。

火を若干弱め、ここからは目を離さず混ぜ続けます。そして30分後。おやおや、1/5くらいまで量が減ってる! たまねぎの糖分がたっぷりと出て、油断をすると焦げるので注意。そろそろ腕が疲れてきますが、ぐっとガマンして混ぜましょう。炒め始めから1時間半ほどで、あめ色の深〜いお味の炒めたまねぎの出来上がり。量は1/10くらいまで減りました。「こんなに苦労したのにたったコレだけ〜 ?」って、ガックリくるくらいの量です。でも待って、コレ大匙1ほどで、たまねぎ1個分のエキスが詰まっているのですよ! というわけですから、たった大匙1お料理に入れるだけで、なんとも香ばしい美味しい風味を付けてくれます。完全に冷めたら保存瓶などに入れて、冷蔵庫に入れて下さい。

このお料理、難しくはないけど長丁場。コンロの近くに椅子でも用意して、のんびりワクワクしながら作ってみて下さいね。

 

たまねぎ炒め01

 

素材力レシピ

 

炒めたまねぎ

  • ○材料
  • たまねぎ10個
  • 油50cc

 

  • ① たまねぎはたて半分に切り、スライスする。
  • ② フライパンに油を熱し、中火で1時間半ほど炒める。途中半分量になったら、火を少し弱めて炒める。あめ色になったら火を止め、完全に冷ましてから保存容器に入れる。冷蔵庫に入れる。

 

トマトのオニオンドレッシング

  • ○材料
  • トマト(大)1個 / 炒めたまねぎ大匙 1
  • オリーブ油大匙 2 / ビネガー大匙 1 / 塩少々
  • ミントの葉適宜

 

  • ① トマトは1cm厚さのくし切りにする。
  • ② 炒めたまねぎ、オリーブ油、ビネガー、塩を混ぜ合わせ、①にかける。

 

オニオンケーキ

  • ○材料
  • 10×15cmのケーキ型
  • 炒めたまねぎ大匙 2 / 卵2個
  • グラニュー糖 40g / 溶かしバター 40g / 小麦粉 100g / ベーキングパウダー 小匙 1/2

 

  • ① ボールに卵、砂糖を入れて白っぽくなるまで混ぜ合わせる。
  • ② 小麦粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく。
  • ③ ①に溶かしバターを入れて混ぜ、炒めたまねぎを入れて混ぜる。②を2回に分けて加え、ゴムベラでざっくりと混ぜる。
  • ④ 容器に生地を流し入れ、180℃のオーブンで約40分焼く。