川崎アゼリア2006-2008



2008年11月、環境省は2007年度における国内の温室効果ガス排出量が二酸化炭素換算で約13億7100万トンにのぼり、京都議定書の基準年にあたる1990年度を8.7%も上回り、過去最大となったことを発表しました。(詳細は環境省報道発表資料を参照)また、世界を見渡して見ても、2007年9月の北極海氷の面積が413万km2までに減少していることをNASAが発表しています。1979年から2000年までの平均面積が674万km2、2005年の面積は532万km2と言いますから、急激に地球温暖化が進んでいるということは一目瞭然です。
地球温暖化が世界的に問題視され、CO2をはじめとする温室効果ガスの排出を削減しなければならないという意識が着々と広まっているにも関わらず、いまなお悪化の途を辿っているというニュースは大変ショッキングな話ですが、私たちはまずこの事実を真摯に受け止めることから始めるべきでしょう。
私たち個々人が、毎日の生活の上で、一人でもできる環境保護への配慮と取り組みを行うことは言うまでもなく、さらに一歩進めて、地球環境そのものを変えるためには、単に個人個人の足し算以上に、掛け算式な影響力を持つ企業活動や公共事業などを通じて、社会システムそのものを新たな枠組みへとシフトしていくことが非常に重要になってきます。
しかしこれも立ち返って見つめ直せば、社会システムを動かし、構築しているのは私たち一人一人でもあるのです。社会システム全体を変えていくためには、現状への正しい理解と自分たちの活動とその因果関係をよく考えることから始めるべきではないでしょうか?


アゼリア川崎

今回、編集部が取材に向かったのは川崎駅の地下に隣接する商業施設、川崎アゼリア。ここは毎日30万人もの人が通行する全国でも3番目の規模をほこる地下街です。川崎アゼリアに限らずこういった大規模な公共施設は利用者の利便性、快適性を維持するために、たくさんのエネルギーを使用しています。そこで、川崎アゼリアでは、数年前から新たな空調システムを取り入れ、大幅なエネルギー削減の試みを行っています。
その新たな空調システムとは一体どのようなものでしょうか?
私たちが普段何気なく利用している公共施設は、もっとも身近なコミュニティー、まさに“地球環境”と言えるでしょう。身近な環境について知り、もっと意識することは地球環境について考える第一歩となるはずです。今回、インタビューに応えて下さったのは、川崎アゼリアの総務部施設管理課の筒井力さんと新・空調システムの導入に技術力でサポートをしたJFEエンジニアリング 新省エネ空調エンジニアリング部の西村賢さんです。