うつきこういち　1970年10月６日東京都青梅市生まれ。93年、勤めていた会計事務所を退職し、たったひとりでフロン回収業を起こす。会社名はパートナー・フォー・アース。

高速道路脇で緑濃い木々が茂る公園を通り過ぎ、小さな消防署にたどりつきました。
梅雨の晴れ間のある日、午前８時。今日の宇津木さんの作業現場。空調施設を取り替える消防署が、宇津木さんに空調機のフロン回収を依頼したのです。消防署の入り口で迎えてくださった宇津木さんの笑顔は、初夏の風のように爽やか。編集部は宇津木さんの作業を傍らで拝見しながら、お話を伺いました。

まず、この日、宇津木さんが行う作業の流れを紹介しておきましょう。

1.　空調機からフロンを回収するために、回収機にホースをつなぎ、ボンベに回収していきます。空調機は比較的大きいので、回収時間は１時間から１時間半。ちなみにルームエアコンなら10分ほどで回収できるとのこと。フロンが回収できたかどうかは、ホースに取り付けられた圧力計でわかります。

作業中の宇津木さん

2. 提出書類に添付する、フロン回収の実施写真を撮ります。どんな機械でどのように回収したかを黒板に書き付けて、作業中の機器といっしょに撮影。宇津木さんの仕事はフロンの回収だけでは終わりません。依頼者へ提出する書類を作成するため、自宅に戻ってからも事務が待っています。

3. この日、消防署から依頼された空調機は７台。これだけあると一日がかりです。回収機を使いまわしてこなしていきます。

4. ボンベに回収したフロンは後日、破壊処理施設に運んで無害化処理してもらいます。

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PAGE1 / 宇津木さんが行う作業の流れ
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PAGE3 / 宇津木さんがフロン回収を始めるまで
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