ゴミ漫画家として
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この6年間のこと赤星さんと猫

前回取材をさせていただいてから、6年が経ちましたが、その間に世の中が変わったと感じることはありますか?

-- これは私個人の印象ですが、93年から97年の4年間は大きく変わった気がしますが、00年から06年の6年間は特に何も変わっていないような印象を持っています。確かに6年前は、皆がごみのことについて知識がなかったから、ゴミを「分別して出す」ことがとても面倒に感じられたでしょう。でも私はいったんやってしまえばあとは慣れだと思っていました。何十種類にも分別するのは、ファシズムだ!なんていう意見もありましたけど、実は厳格に分別するほど、捨てるときに迷わなくなるので楽チンなんです。

現代はマニュアル社会なんて揶揄されますが、ゴミの分別においてマニュアル化はポジティブに捉えるべきではないでしょうか? デートをするときだって、「何処に行って」、「何をして」、「どの店」で「何を食べる」って決めておいたほうが楽だし、上手くいく。分別だって、細かくルールになっていたほうが楽なんじゃないかしら? 何も知らずに「さあ! このゴミを分別して」と言われたら、きっと迷うと思います。これは燃えるのか、燃えないのか、それとも資源なのか、って。

でも今のように、このゴミは燃える、燃えない、という基準となるマニュアルがあれば、だれでも楽に分別できる。やってみれば、実は超カンタン! だから短期間にここまで広まっていったんだと思うんです。

先ほどもお話したけれど、最近になって世界的に注目を浴びている “もったいない” という言葉を、私はずっと前から使っています。ある番組のニュースキャスターが、「 “もったいない” はすでに死語だ」なんて言っていましたが、私は死語じゃない、どっこい立派に生きていると思うんですよ。

これは毎日新聞の調査で得たデータですが、 “もったいない” という表現を若い子たちもちゃんと使っています。ただ、使い方のニュアンスはちょっと違うようですが・・・。

ある子供がサッカーを一生懸命練習していたのに、試合の前日に風邪を引いて出られなくなり、「あーもったいない!」。買ったばかりのアイスクリームが落ちて「もったいない」と。こんな風に若い子たちは結構普通に使っているんです。でも、メディアでは「 “もったいない” という概念も言葉も死語だ!」って、言っちゃったほうがショッキング聞こえるから、そういう報道をしてしまうのではないでしょうか? あれはちょっと変だなあ〜と思いますよ。

ここ6年といわず、私の中では何も変わってないですね。私のやっていることって、一部の人には共感されるようですが、「広く世の中一般にウケる」やり方ではないところもあるので、爆発的な人気は出ないでしょうね。

真珠まりこさんと対談したとき、「彼女の著作『もったいないばあさん』(22万部:15刷)のネタ本のひとつに『エコロなココロ』(8000部:一刷)があるんです」と話してくださって、私も出版社の方に、「せっかくなんだから、それをもっとアピールしませんか?」って提案したんですけどやってくれないですね〜(笑)

家や暮らし方の提案本にしても、和風の家は自然環境にもいいし、オシャレだと私は思って、私なりにやっていますけど、栗原はるみさんのようには売れないんですよ。(笑) 私の方法論はマスコミ受けはそこそこいいんだけど、一般の方にはそんなに素敵に見えないのかもしれない。

本作りをする人はみんなそうでしょうが、私ももっと売れたい! とは思っているんですけど、なかなか難しいですね。なので、ちょっとだけ悔し紛れですけど、そこそこに稼ぎがあればいいか、なんて思っています。

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