ゴミ漫画家として
| 4 | 7 eco people index



「知ること」、そしてそれを「実行」すること赤星さん仕事場

赤星さんが漫画でゴミについて描かれるようになって、たくさんの一般の人が環境について関心を持ち、“知ったこと”がたくさんあったと思います。赤星さんご自身は知識を得ることをどのように感じられていらっしゃいますか?

-- 「知る」とか、「学ぶ」というのは受取る人によってレベルの差があるようにも感じますね。環境問題についての番組をテレビで見たとして、それを見て知って、それで良しとする人。番組を見たことで啓発され、そこからもっと調べてみる人。 さらに実際に知りえた知識を自分は実践すべきものとして捉える人。ひとつの情報からどれだけのことを学ぶか、それが身につくか、つかないかということには、個人差がかなりあると思いますね。
   
  人によって、「知る」ことの意味が異なるということですか?

-- そうだと思いますよ。ひとつの情報を見るだけでは学んだことにはならないし、学んだからといって「身についたかどうか」は、また別問題!
学ぶことはまさにトライ&エラー、試行錯誤です。身につくまで何度でも繰り返しやってみればいいと思うんですよね。一度やってみて、できなかったらあっさり諦めてしまうのでは、それこそ “もったいない” と思いますね。それと、条件が100%完璧にそろってないと何もできない、という人が増えたような気がします。

原理原則、基本的な条件を知っていれば、代わりのものを探すことが出来ます。例えば、ひとつのレシピを知りました、その中にコーンスターチを使うとあったとします。それが家になかったら、どうするか? レシピを知ったのはいいが、そのあと足りないものがあったときにどうするか、です。

コーンスターチの成分はデンプンだということを知っているひとは、代替品として小麦粉や片栗粉を使うかもしれません。やる気のある人はコーンスターチをわざわざ買いに行くかもしれません。それから、作ること自体をあきらめる人もいます。材料の成分や、その成分が「どういう理屈で調理されるのか」が分かっていれば、「現場としての工夫」ができます。私は「料理とは常に工夫から始まる」と思っています。 原理原則が分かっていれば、工夫で乗り切れる。そうなって初めて、そのものごとが身についたことになると思います。

ですから、環境問題に限らず、知ることは大変重要ですが、知った後が問題だと思いますね。自分がそこから更に学んだり、自分が納得できるまで調べたり、行動したりする。アクションを起こすことが私は大切だと思います。でも、こんな風にいうと、すごく偉そうなので気が引けるんですけどね。(笑)

私が今までやってきたことは、全て頭に「なるべく」とか、「できれば」と言う言葉がつきます。「なるべく、原理原則まで知るようにしよう」とか、「できれば工夫しよう」、「なるべく考えてみよう」と、「ゆるい強制」しかしていないんです。そうしないと息切れして、何もかもやる気がなくなるので! やる気を持続させるために、「ゆるく、ゆるく」、できればやってみようかな、というアプローチでいろんなことになるべくトライしてみるのがいいと思います。
| 4 | 7 eco people index