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Q: 先生が拠点リーダーをされている東京大学21世紀COEプログラム「機械システム・イノベーション」についてご説明いただけますか?

笠木:すでにお話してきたように21世紀は新しいコンセプトに基づいた未来技術開発と利用が必要です。人間圏と地球が共生できる持続可能なシステムの再構築と共に、多様な価値観を持つ人々に安全で安心な社会を保障することがますます重要になってくるように感じています。機械や機械システムを創造する工学にも、人々の生活の真の豊かさに貢献する時代が到来しているのではないでしょうか。本プログラムでは3つの分野を縦断するイノベーション・プロジェクトを掲げ、エネルギー、バイオ・医療、ハイパー・モデリング/シュミレーションの分野での研究活動と共に、産官学をリードする高度な専門職人材の育成を目指すというものです。未来技術への手がかりとなるキーワードは、微小化、分散化、可動化、機能化、プロセス強化、多様化、個性化などであり、これらを研究アプローチの共通軸として、具体的にプロジェクトを推進する予定です。
http://www.mechasys.jp/

Enrich Human Life
 (図をクリックすると拡大)

Q: 最後に21世紀はどのような時代だと思われますか?

笠木:まず20世紀のような“予測ができた時代”ではないということですね。右肩上がりの、大量生産・大量消費の価値観は共感をよばないでしょう。
 21世紀を評して“意志の時代”と言われていますが、個人的にも同感です。地域、文化、宗教、世代、性別の差異を認め、私たちが自分自身でどのような社会を構築するのかを見定めて、その意志を持って前に進むという考え方です。21世紀の市民がもつ多様な価値観、目的意識、生活様式を許容し、地球環境とも共生する時代、確かに容易なことではないでしょうが、地球という“生命のゆりかご”を未来にきちんと受け渡したいと考えています。>>END

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