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ページ1|序章








秋の始まりを感じさせる瀬戸内海、海はいつものように穏やかな表情で私たちを迎えてくれました。この海の独特の美しさは、この海だけが経験してきた時間の重みによって熟成されたのかもしれません。

瀬戸内海が見つめてきた多くの歴史、文化、交流の場面、それらが旅人たちのロマンを誘い、海は黙ってそれらのさまざまな思いを受けとめてくれるからかもしれません。

でも実際の瀬戸内海は、鳴門海峡や関門海峡に代表されるダイナミックな動きをする、“生きた海”でもあるのです。

瀬戸内海は今、私たちにもっとそばに近寄ってもらい、浜辺を歩き、水面下にまで目を向け、“この海で起こっていること”を知って欲しいと願っているようです。

今回は瀬戸内海を愛する三人の素晴らしい道先案内人と共に、この海を見つめながら“私たちの海”、瀬戸内海について考えようと思います。(PAGE2→)