エコワード:は行
| は | | わ | eco word index


○ パーク・アンド・ライド
【Park and Ride】
市外中心部への車の流入を押さえるため、都心部郊外の最寄り駅まで、自宅から自動車を使い、駅に近接した駐車場に駐車(=パーク)し、公共交通機関(主に鉄道やバス)に乗り換えて(=ライド)、市外中心部まで行くシステム。
パーク・アンド・ライドを行うことにより、自動車の使用時間が減るため、排出される二酸化炭素が軽減され地球温暖化の防止につながる。また、交通量が減り渋滞の緩和が進むこと、電車を利用することにより、オンタイムで目的地に着くことができるなどの効果がある。利用者が増えるほど環境対策や経済効果があげられるシステムといえる。
 
○廃蛍光灯リサイクル事業 1980年に、わが国の技術開発の中核となる政府系機関として設立された。現在では、新エネルギー及び省エネルギーの開発と導入促進、産業技術の研究開発、石炭鉱業の構造調整、アルコール製造事業及び石炭鉱害賠償等の5つの事業を柱として実施している。

→ http://www.nedo.go.jp/
 
○ハイブリッドカー 電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせたものを動力源とする自動車。発進時と低速走行時はモーターで駆動し、通常走行に入るとモーターの補助を得ながらエンジンで駆動する。全開で加速するときはバッテリーから電力が供給され、モーターの出力が増大するので、エンジンの負担はそれほど増えないようになっている。トヨタ・プリウスが実用化第一号。
 
○ヒートアイランド
【Heat Island】
ビルのコンクリートや道路のアスファルトの地表付近に日中の太陽熱がたまること。エアコン等からの人工熱の排出、樹木や土の減少による自然冷却能力の減退など、複合的原因からなる都心部の高温現象を指す。熱せられた都市周辺に等温線を描くと、都心の高温部が海に浮かぶ島のように同心円状の分布を示すことからヒートアイランド(熱の島)現象と呼ばれる。
19世紀にロンドンで始めて観測された後、世界各都市で深刻化している。特に冬の時期には都市上空に大気の逆転層ができ、大気の流れに蓋をした状態になるため、大気汚染が問題視されている。
 
○非塩素系ラップ 家庭で使われる食品用ラップは、塩素系ラップと非塩素系ラップの2種類に分けることができる。前者の原材料としてはポリ塩化ビニリデンや塩化ビニル樹脂が挙げられる。名称からもわかるように、これらは塩素を含む有機物で、燃やした場合、燃焼条件によってはダイオキシンが発生する恐れがある。けれども食品ラップは使用後、熱によって縮んだり、食品の水分でぬれてしまうため、最終的に燃えるゴミとして捨てている人が少なくない。すなわち、捨てたラップが燃やされてダイオキシン発生を促進しているかもしれないのである。
そこで、塩素系の食品ラップを廃止して非塩素系のものを使用しよう、という機運が高まり、メーカー側も対処して製造・販売を始めている。スーパーマーケットの店頭でも「非塩素系」を表示した食品ラップが並べられている。原材料は、ポリプロピレン、ナイロン、ポリメチルペンテン、ポリエチレンなど。ダイオキシン発生を抑えるため、ゴミの中の塩素化合物の割合を可能な限り下げていこうというのは世界的な潮流であり、非塩素系製品が増えてきている。
 
○ビオコリドー 風力発電は、CO2排出のない、無限に調達可能であるクリーンエネルギーのひとつとして、世界各国で積極的に導入が図られている。我が国においても、1997年(平成9年)に施行された「新エネルギー法」に基づく助成制度などが整備され、導入が加速している。さらに風力発電建設許可基準が2003年度中に新設され、風力発電への期待が高まっている。
 
○蓄熱方式 【Thermal Energy Storage System】
ビルや工場の変動のある熱需要に対する負荷平準化対策法のひとつ。建物の構造躯体などを利用するパッシブ蓄熱と蓄熱材を利用するアクティブ蓄熱にニ分類される。アクティブ蓄熱は、システム蓄熱とも呼ばれ、熱を生産する熱源機器と消費する負荷との間に蓄熱材を介在させて両者の時間的なズレを調整するシステムである。蓄熱材の種類によって、さらに、水と固形物質の顕熱、氷と熱水などの潜熱、さらに水和物や包接化合物(クラスレート)との化学反応熱を利用する方式に分かれる。近年は、オフィスビル等の冷房負荷の増大から、夜間電力を利用した水蓄熱方式や氷蓄熱方式が急速に普及している。
 
○フロン削減対策 オゾン層保護のための「モントリオール議定書」(1989年9月)とその後の国際合意によって世界各国に要請されている対策措置。現在までに、HFC類(hydrofluorocarbon:フロン系の代替物であるハイドロフルオロカーボン類)の代替フロンの削減対策や規制以前に生産・使用された各種フロン類の回収などがとくに重要な課題となってきたが、これらの点では日本は多くの問題を抱えてる。例えばカーエアコンで使われたフロンの回収率はわずか3%にとどまっている。また。近年、代替フロンはオゾン層破壊のみならず、強力な地球温暖化原因物質でもあることが判明し、完全な脱フロンが緊急課題になってきている。このため、国際的には完全脱フロンへの動きが強まっているが、日本の立ち遅れが目立つ。99年5月、通産省の化学品審議会地球温暖化防止対策部会が関連業界による排出削減の自主的取り組みの進ちょく状況について検討した結果では、代替フロン製造時の漏れの削減や変電所の絶縁ガスに使われる物質の回収などは進んでいるものの、スプレーの噴射剤や液晶部品の洗浄剤などの使用量が増え、全体としての排出が増加傾向にあることが判明している。通産省の試算によれば、97年の代替フロン類の排出量は二酸化炭素の温室効果に換算して4780万トンで、96年よりも100万トン減少したとはいえ、今後も排出量がさらに増える可能性があるとみられている。こうした点で、日本の早急な対策が強く求められている。
 
○ホルムアルデヒド シックハウス症候群の主原因とされている物質で、安価なために防腐剤や接着剤、様々な樹脂の原料として幅広く使われている。ホルムアルデヒドはメタノールを酸化させると水と共に発生する気体で、水に吸収させたものをホルマリンと呼ぶ。アレルギーの原因物質としてだけでなく、その発ガン性も危惧されている。また、空気や水蒸気を通じて他のものに吸収されやすい性質を帯びている。
| は | | わ | eco word index